空振りだけが振り逃げではない!

■振り逃げのルールを知ろう!
 実は「振り逃げ」という呼び方はルールブックに記載はありません。

 公認野球規則では次のような記載があります。
 「打者はストライクを3回宣告されると三振になり、少なくとも捕手が捕球していればアウトになる。
  しかし、一塁に走者がいない、もしくは二死の状況で、第3ストライクにあたる投球を捕手が正規に
  捕球できなかった場合には、打者は一塁への進塁を試みることができる。
  このとき打者をアウトにするには、打者が一塁に到達する前に打者または一塁に
  触球しなければならない(公認野球規則6・05(j))。打者がアウトにならずに一塁に到達すると、
  走者として一塁を占有することができる(公認野球規則6・09(b))。

 要は、バッターはツーストライク目から空振りや見逃しなどでストライクを宣告されると
 バッターアウトになるが、その第3ストライク目を正規にキャッチャー捕球できなければ
 バッターは1塁へ進塁してもいいよということになります。

 

■振り逃げを整理してみよう!
 <振り逃げが発生する条件>
 この条件が結構間違えやすい。。。汗;;
 ①アウトカウント
  2アウトの場合では、無条件で「振り逃げ」の状況が発生します。
  しかし、ノーアウト・1アウトの場合では、ランナーがどこにいるかによって
  「振り逃げ」の発生条件が変わってきます。
 ②ランナーのいる場合
  1塁にランナーがいる場合では、「振り逃げ」の発生条件にはなりません。
  しかし、上で述べたとおり、2アウトの場合では「振り逃げ」は出来ます。
  また、ランナー2塁、3塁、2・3塁の場合ならアウトカウントに関係なく「振り逃げ」が出来ます。

  【ポイント1】1塁にランナーがいなければ「振り逃げ」出来る!

  【ポイント2】2アウトの場合は、無条件で「振り逃げ」出来る!

  【ポイント3】2アウト満塁の場合ならあえてバッタに触球しなくてもホームで
         アウトを取る事が出来るので慌てずに3塁ランナーをアウトにする方に
         切り替えた方がよい。

 ③空振りだけが振り逃げではない
  野球規則上、「3ストライクを宣告」とあるので、空振りだけでなく、見逃しでもストライクに
  なります。
  そして、その第3ストライク目をキャッチャーが捕球できなければ「振り逃げ」が発生します。
  たとえば、第3ストライク目のど真ん中のストライクボールを見逃したとしても、
  キャッチャーが捕球できなければ、振ってないけど、振り逃げは成立するのです。
  ※プロ野球などでは、見逃しの球を落球する事は少ないですが、少年野球ではよくあることです。