■ボール:軟式
【軟式ボールは2種類】
日本で作られた軟式用のボールはゴム製で、M、J号の2種。
ー | 直径(ミリ) | 重量(グラム) | 反発(センチ) | 対象 |
---|---|---|---|---|
M号 | 72±0.5 | 138±1.8 | 80±10 | 一般・中学生用 |
J号 | 69±0.5 | 129±1.8 | 70±10 | 小学生用 |
【軟式ボールが12年ぶりに規格変更】
2016年12月、全日本軟式野球連盟と野球ボール工業会がボールの規格変更を発表しました。
A号とB号を統一してM号(メジャー)に、C号はJ号(ジュニア)に変更されます。
M号は大きさで2ミリ重さで3グラム大きくなり、J号は1ミリ1グラム大きくなります。
変形しにくくなりバウンド高さは約15%減少する事で硬式球との差を小さくしました。
価格は従来の物より半額ほどになるらしい。。。
【軟式ボールを硬式ボールに近づけるのはなぜ?】
軟式野球は基本的に硬式と比べて圧倒的に安全な競技です。
単純にボールが柔らかいです。
軟式野球で使われるグラブは安い(硬式ほど丈夫な革を要求されないため)し、
硬式より軽いバットも使えます。
つまり「敷居が硬式野球より圧倒的に低い」のが、軟式野球のメリットです。
軟式野球から始めた子どもが硬式野球に移行し、トッププロになる。
この「流れ」をより多く作り出したいと考えているようです。
■バット
【バット】
バットには木製、金属製、接合(木片または竹の接合)の3種類があります。
プロ野球は木製のみ使用可、アマチュア野球では金属製や接合の使用が
認められている団体もあります。
木製バットは、なめらかで丸い一本の棒で作られているのが基本で、
長さは42インチ(106.7センチ)以下、最も太い部分が2インチ4分の3(7センチ)以下
と決められています。
実際プロが使っているバットは84~86センチくらいですから、
こんなに長いバットはめったにありません。
少年野球では、「JSBB」のマークをつけたバットを使用します。
マークのないバットは練習では使用できますが、公式試合では使用できない試合が多いです。
また、バットの使用区分があり、「JSBB(少年用)」と「JSBB」があります。
・ 少年用と表示されているものは、C号及びD号ボールに使用
・少年用と表示されているもの以外は、A号、B号及びC号ボールに使用
【滑り止めは端から18インチまで】
先端をえぐったカップバットは、深さ、形、直径がルール内であれば使えます。
また、グリップ部分は端から18インチ(45.7センチ)までなら
滑り止めの加工をしてもOK。
これに適合しないバットの使用を審判員に発見された場合、
使用を禁止されるだけで、アウトになったり退場になったりはしません。
ただし、飛距離を伸ばす改造を施した場合は、厳しい処分を受けます
■グローブ・ミット
【ピッチャーは白とグレーのグラブを使ってはいけない】
現在のルールでは、グラブ・ミットの重さや色(ピッチャー以外)
については自由ですが、大きさや網には決まりがあります。
基本的には、バットやボール同様、一般に市販されているもので
あれば問題ありません。
【ピッチャーのグラブの色のみ制限】
現在、スポーツ店にはさまざまな色のグラブが並んでいます。
昔と比べるとかなりカラフルになりましたが、注意しなければならないのは、
ピッチャーが使うグラブの色です。
視覚的にバッターを惑わせてはいけないという理由で、
ピッチャーのグラブは縫い目や締めひもなども含めて、
全体が1色でなければなりません。
白とグレーは使用が禁止されています。
ボールの色と区別がつきにくく、バッターがボールをみづらいからです。